こだまとひかりの違いを徹底比較｜所要時間・料金・使い分け完全ガイド

「こだま」と「ひかり」、どちらの新幹線を選べばいいか迷ったことはありませんか。

同じ東海道新幹線でも、停車駅・所要時間・料金には明確な違いがあります。

出張など時間を優先するなら「ひかり」、観光や家族旅行でゆったり移動したいなら「こだま」と、それぞれに最適な使い方があるのです。

本記事では、こだまとひかりの違いを「時間・料金・快適さ・おすすめシーン」別に徹底比較し、あなたの旅にぴったりな新幹線を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。

さらに、EX予約やぷらっとこだまなどの割引サービスも紹介し、賢く・お得に移動する方法もまとめました。

この記事を読めば、もう新幹線選びで迷うことはありません。

さっそく、あなたに最適な「ひかり」か「こだま」かを見つけていきましょう。

こだまとひかりの違いをわかりやすく解説

「こだま」と「ひかり」は、東海道新幹線の中でも利用者の多い列車ですが、その違いを明確に理解している人は意外と少ないです。

ここでは、まず新幹線3種の基本的な位置づけを整理しながら、「こだま」と「ひかり」の違いをわかりやすく解説します。

まず押さえたい「のぞみ・ひかり・こだま」の基本

東海道新幹線には、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類があります。

それぞれの特徴を簡単にまとめると、次のようになります。

列車名	特徴	所要時間（東京〜大阪）	停車駅の数
のぞみ	最速。主要駅のみ停車。	約2時間30分	少ない
ひかり	中間駅にも一部停車。	約3時間	中くらい
こだま	全駅に停車。	約4時間	多い

このように、3つの列車はスピードと停車駅の数で大きく異なります。

「のぞみ」は速さ重視、「こだま」は各駅停車、「ひかり」はその中間的な立ち位置だと覚えておくと分かりやすいでしょう。

こだまとひかりの最大の違いは「停車駅」と「所要時間」

「こだま」と「ひかり」の違いを最も端的に言うと、停車駅の数と所要時間です。

「こだま」はすべての駅に停車するため、短距離移動や途中下車に便利ですが、東京〜大阪間を移動する場合は約4時間かかります。

一方、「ひかり」は主要駅に加えて静岡や浜松など中規模都市にも停車し、約3時間で移動可能です。

区間	こだま	ひかり
東京〜名古屋	約3時間	約2時間
名古屋〜新大阪	約1時間	約50分
東京〜新大阪	約4時間	約3時間

つまり、「時間を優先するならひかり」、「途中駅での観光を楽しむならこだま」という選び方が基本になります。

この違いを理解しておくことで、旅のスタイルや予定に合わせた最適な選択ができるようになります。

所要時間を比較｜主要区間ごとの目安をチェック

ここでは、実際の所要時間を区間ごとに比較してみましょう。

どの新幹線を選ぶかによって、移動時間がどれくらい変わるのかを把握することで、効率的な移動計画が立てやすくなります。

東京〜大阪間の時間差を比較

最も利用が多い東京〜大阪間では、3つの列車で以下のような時間差があります。

列車	所要時間
のぞみ	約2時間30分（最速2時間22分）
ひかり	約3時間
こだま	約4時間

「のぞみ」と「こだま」ではおよそ1時間半もの差が生まれます。

このため、時間を重視するなら「ひかり」または「のぞみ」、旅を楽しむなら「こだま」と覚えておきましょう。

名古屋〜東京・名古屋〜新大阪の違い

名古屋を起点とした場合、移動時間の違いも明確です。

区間	のぞみ	ひかり	こだま
名古屋〜東京	約1時間40分	約2時間	約3時間
名古屋〜新大阪	約50分	約1時間	約1時間30分

ひかりは中距離移動に強く、短すぎず長すぎない所要時間が魅力です。

出張などでコストと時間のバランスを取りたい人には、特に向いています。

どちらが早い？コスパ重視ならひかり、観光重視ならこだま

こだまは全駅に停車するため時間はかかりますが、混雑が少なく、座席の確保がしやすいという利点があります。

一方、ひかりはのぞみよりも料金が少し安く、自由席の割合も多いのが特徴です。

比較項目	ひかり	こだま
速度	速い（のぞみに次ぐ）	遅い（全駅停車）
自由席の多さ	多い	非常に多い
混雑の少なさ	中程度	少ない
旅行スタイルに合う人	出張・短期旅行	観光・家族旅行

「ひかり」はスピードとコストのバランス、「こだま」はゆとりのある旅という違いを意識すると、目的に応じた最適な選択がしやすくなります。

料金の違いとお得な乗り方

新幹線の料金は、列車の種類によって変わります。

「こだま」「ひかり」「のぞみ」は、それぞれのスピードや停車駅の数に応じて料金が設定されています。

ここでは、基本的な料金の違いと、よりお得に乗るための割引方法を紹介します。

基本料金を比較｜のぞみ・ひかり・こだまの順で高くなる

同じ区間を移動しても、列車の種類によって料金は微妙に異なります。

代表的な区間の料金を比較してみましょう。

区間（普通車指定席）	のぞみ	ひかり	こだま
東京〜大阪	約14,720円	約14,400円	約14,400円
東京〜名古屋	約11,300円	約11,000円	約11,000円

見ての通り、金額差は数百円程度です。

しかし、「のぞみ」は速さ重視、「ひかり」と「こだま」はコスパ重視という構図がはっきりしています。

割引プランで安く乗る方法（EX予約・ぷらっとこだまなど）

実際には、インターネット予約を活用することで、さらにお得に新幹線を利用できます。

代表的な割引プランを以下の表にまとめました。

割引サービス名	特徴	割引率の目安
EX予約	ビジネス利用向け。チケットレスで予約可能。	約500〜1000円引き
スマートEX	会員登録無料。手軽にネット予約できる。	約200〜500円引き
ぷらっとこだま	「こだま」専用。ドリンク付きで格安。	最大40％引き

特に「ぷらっとこだま」は、東京〜大阪間を1万円以下で移動できる場合もあり、時間に余裕がある旅行者には非常に人気です。

同じ距離でも、選び方次第で数千円の差が出ることを覚えておくと良いでしょう。

距離別料金シミュレーション

移動距離によっても料金は変わります。

主要区間で比較してみましょう。

区間	のぞみ	ひかり	こだま
東京〜静岡	約6,470円	約6,470円	約6,270円
東京〜名古屋	約11,300円	約11,000円	約11,000円
東京〜新大阪	約14,720円	約14,400円	約14,400円

このように、「こだま」と「ひかり」の料金差は小さいですが、割引プランを組み合わせれば、さらにお得に利用できるのがポイントです。

快適さの違い｜座席タイプと設備を徹底比較

料金だけでなく、快適さも新幹線を選ぶうえで重要なポイントです。

ここでは、座席タイプや設備、そして車両ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

自由席・指定席・グリーン車の選び方

新幹線の座席は大きく「自由席」「指定席」「グリーン車」に分かれます。

それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。

座席タイプ	特徴	おすすめの利用シーン
自由席	安価だが混雑時は座れない可能性あり。	短距離・平日昼間
指定席	事前に席を確保できる。安心して利用可能。	長距離・週末・繁忙期
グリーン車	広い座席で快適に移動可能。	出張・家族旅行・長距離移動

快適さを重視するならグリーン車、コスパを重視するなら指定席という選び方が基本です。

自由席は料金を抑えたい場合に便利ですが、特に「のぞみ」は自由席車両が少ないため注意が必要です。

N700A車両の特徴とコンセント事情

現在の東海道新幹線の主力車両である「N700A」は、静粛性や揺れの少なさが特徴です。

全席にコンセントが設置されており、スマートフォンやノートパソコンの充電も可能です。

設備項目	特徴
コンセント	全席にあり（窓側・グリーン車は全席、通路側は一部）
車内Wi-Fi	無料で利用可能
車内販売	一部の列車では廃止済み。必要なものは事前購入推奨。

N700Aは省エネ性能も高く、揺れが少ないため長距離でも疲れにくいのが特徴です。

また、全車禁煙となっているため、空調や匂いも快適に保たれています。

車窓の景色で楽しむ東海道新幹線の旅

快適な移動をさらに楽しむために、車窓の景色にも注目してみましょう。

特に、東京〜名古屋間では富士山を間近に見ることができます。

区間	見どころ	おすすめ座席
東京〜静岡	富士山の絶景	E席（東京発上り）、A席（大阪発下り）
浜松〜名古屋	浜名湖・三河湾	進行方向右側
京都〜新大阪	比叡山や大阪の夜景	進行方向左側

車窓の景色を楽しみたい場合は、事前に窓側の座席を指定しておくのがおすすめです。

「移動中の時間を旅の一部として楽しむ」という発想を取り入れると、新幹線の魅力がさらに広がります。

利用シーン別おすすめ｜どっちを選ぶべき？

新幹線を選ぶときは、スピードや料金だけでなく、「どんな目的で乗るのか」を基準にするのが賢い方法です。

ここでは、ビジネス、観光、家族旅行など、シーンごとに最適な列車を紹介します。

出張・ビジネスなら「ひかり」が最適な理由

ビジネス利用では、時間の正確さと快適さが重要です。

「のぞみ」は最速ですが、指定席率が高く自由度が低いため、コストを抑えたい場合は「ひかり」がバランスの良い選択になります。

項目	のぞみ	ひかり
所要時間	約2時間30分	約3時間
料金	やや高い	少し安い
自由席の割合	少ない	多い

特に、東京〜名古屋間などの中距離出張では、「ひかり」は速さとコストの両立ができる現実的な選択肢です。

また、EX予約を利用すれば、チケットレスでスムーズに乗車できるため、出張時の手間も省けます。

観光や家族旅行に「こだま」が向いている理由

観光や家族旅行では、移動そのものを楽しむことが大切です。

全駅停車の「こだま」は、途中下車や観光を組み合わせた旅に最適です。

おすすめポイント	内容
途中下車のしやすさ	静岡・浜松・熱海など、観光地に立ち寄りやすい
混雑の少なさ	自由席が多く、比較的空いている
お得なプラン	「ぷらっとこだま」で格安移動が可能

「時間よりも、家族でのんびり過ごす旅」を重視するなら、こだまがぴったりです。

特に小さな子ども連れの場合、混雑を避けられる点も大きな魅力です。

混雑を避ける時間帯と予約のコツ

新幹線は時間帯によって混雑の傾向が大きく変わります。

平日朝夕はビジネス客で混み合うため、昼間や夜の便を選ぶと快適に移動できます。

時間帯	混雑度	おすすめ列車
6〜8時台	非常に混雑	こだま
10〜15時台	やや空いている	ひかり・こだま
18〜21時台	混雑（帰宅ラッシュ）	ひかり

また、指定席を利用する場合は早めの予約がポイントです。

旅行の1〜2週間前に席を確保しておくことで、快適な移動がしやすくなります。

まとめ｜あなたにぴったりの新幹線の選び方

ここまで、「こだま」と「ひかり」の違いを中心に、所要時間・料金・快適さを比較してきました。

最後に、それぞれの特徴をもう一度整理しておきましょう。

項目	こだま	ひかり
速度	遅い（全駅停車）	速い（のぞみに次ぐ）
料金	安め（ぷらっとこだまあり）	やや高め
自由席	多い	中程度
快適さ	混雑が少なく快適	効率よく移動可能
おすすめ利用者	観光・家族旅行	出張・短期旅行

つまり、「ひかり」は効率とコスパの両立型、「こだま」は旅を楽しむゆとり型です。

どちらを選ぶかは、移動の目的とスケジュールによって決まります。

さらに、EX予約やぷらっとこだまなどの割引を使えば、同じ区間でも数千円単位で節約することができます。

また、車窓からの景色を楽しむ、座席位置を工夫するなど、「移動時間を旅の一部にする工夫」も、満足度を大きく左右します。

あなたの旅のスタイルに合わせて、最適な新幹線を選び、快適で充実した移動を楽しみましょう。